狂騒曲、狂想曲、協奏曲

真夜中、午前3時前、暗闇に潜りたかった。

落ち着ける場所。誰にも見つからない場所で、静謐な時間と一緒に、ただ世界を眺め、この先の未来を夢見る場所。まどろむ場所。


電車の疾る音が聴こえる。貨物列車。

誰かに届く郵便として、凝縮されたモノの内包物は、デジタル情報だけでは決して持ち得ない、やわらかな感触を伝えるだろう。

物理法則を斬り裂くように、鳴り響く音は、静かな、静かな、「変えられないもの」との闘いの音色。それは、想起される狂騒曲。


澄んだ空気と、清らかで豊かな色彩が溢れていて、隠れていれた気がしていたあの頃は、太陽が眩しかった青空の向こうに行ってしまって、今は天候すら虚しさが滲む。誰か、を時おり思い出させてくれるくらいで。



雷雨の音に脅えていたね。

氷の上は滑ってしまうよ。

流れ星をたくさん見つけたね。


海辺で独り、小石でも投げようか。



未だに世界は、とても、とても気ままに、巧妙なやり方で、楽しませようとしてくれるけれど、その一つ一つの出来事に、返報することさえ出来ないくらい、遠く、遠くの彼方に行ってしまえよ、と、少なからず願ってしまうからこそ、心地良い孤独を求めてしまうこと。

それ程には、彼、彼女らの、狂想が奏でる、協奏のメロディに、ヤラれてしまっているのだろう。





汚濁にまみれた毒は、清く綺麗で、美しい色彩を現出させることもある。

旋律の音色や響きも、もちろん、そう。



あと何書こうとしてたっけ、忘れた。

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